大学既卒元ニートが大手企業に就職した体験談

2011年大卒既卒元ニートが就活し、紆余曲折を経て大企業に就職した話です。

就活うつは甘えではない

「就活うつって?」と思われる人もいるかもしれません。

私が就活をしていた2010年~2012年の時代、「就活うつ」という言葉がはやったことがありました。

私も就活に相当苦労した人間です。ここでは就活の精神的な問題について、私の経験や思うことを書いてみたいと思います。

 

就活うつ

就活うつとは、名前の通り就活によるストレスによって心身を害してしまうことです。

就職活動がうまくいかなかったり、頑張りすぎてしまって心身が疲れ切り、うつ状態またはうつ病になってしまうことを指します。

 

内定がもらえない

私が就活をしていた2010年~2012年は、景気が大変悪く就活に苦労した人がたくさんいた時代でした。

戦後過去最低の就職内定率を記録したと言われる時代です。

一生懸命就活をしても、内定がなかなかもらえない人が大勢いました。

私もそのうちの一人で、少なくても70社以上は選考を受けてきたと思います。

私も選考を受けては不採用の連続でした。面接にさえなかなかたどり着けなかったのを記憶しています。

応募する度に志望動機を考え、履歴書をペンで丁寧に書き、書類選考が通れば筆記試験を受け不採用通知をもらう。

どう頑張ってもこれの繰り返し。ストレスからか体調を崩すことが多くなり、精神的にも不安定になっていきました。

私と似た境遇の人はたくさんいると思います。何十社と受けてきても、内定がもらえない状況は、自分を否定されたように感じます。

不採用通知をもらうたびに、内定を取れない自分を責め続ける。このような状態が続くと、誰しもが精神的な不調に悩まされることでしょう。

 

将来への不安

就活がうまくいかず内定が取れない状態が続くと、次第に「自分はこの先どうなってしまうんだろう」と先の見えない不安に悩まされることになります。

日本は新卒至上主義であり、新卒で就職できないと終わり、みたいな空気があります。

就活生のほとんどはこの事実をわかっているので、就活がうまくいかない状態が続くと「早く何とかしなきゃ!」という焦りの感情が生まれます。

就活のストレス、将来の不安、焦り、いろんな負の感情が生まれ、精神的に辛くなっていきます。

 

面接が怖い

これは私だけかもしれません。就活がうまくいかないストレスの影響か、面接が怖いと思うようになりました。

就活を始めたころは、面接が決まった時は「やったー!頑張ろう!」とポジティブに捉えていたのですが、就活がうまくいかない日々が続くようになると、「面接が怖い…。行きたくない」と消極的に捉えるようになりました。

酷い時には、筆記試験の段階で不合格になると、ホッとしている自分がいました。

面接をやらなくて済んだから、安心していたのでしょう。

その当時は、かなりメンタルをやられていたと思います。

だからといって、就活を諦めるようなことはしませんでした。苦しみながらも自分にムチを打って就活を続けていました。

 

就活うつは甘えという考えは捨てよう

就活がうまくいかない場合、精神的なストレスで苦しい思いをすることになると思います。

それで体を壊してしまったり、うつ状態になってしまうこともあるでしょう。

ここで私が言いたいのは、自分を責めないでほしいということです。

当時、私も自分を相当責めました。

「就活がうまくいかないのは自分が悪いんだ!」、「自分がダメだから就職が決まらないんだ!」と自分で自分を攻撃していました。

その結果、ますますストレスが蓄積されていきました。どんどん状況は悪くなっていくばかりです。

どうか自分に寄り添ってあげてください。優しくしてあげてください。自分を守れるのは自分だけです。

あなたが悪いのではないんです。たまたま時代が悪かっただけです。

周りが甘えだと言ったとしても、そんなの関係ありません。

自分がストレスで苦しんでいても、周りは「甘えているだけだ!」と理解されない場合が多いです。

特に就活で苦労したことがない人にとっては、理解できないことなのです。

就活うつは甘えではありません。苦しい時は立ち止まってもいいんです。

自分の健康を第一に考え、時には休息しつつ、自分のペースで一歩ずつ就活を進めていきましょう。