お盆も一段落し、夏にしては涼しい日々。
お盆というイベントをなんとか最小ダメージで乗り切った私は気分転換もかねて本屋に行った。
就活に役立つ本や公務員試験の参考書を見に行ったのだが、近くにいたおじさんが「社員を正しく辞めさせる方法」という本を読んでいた。
なんだかすごく悲しくなった。
きっと経営が苦しいのだろう。
求職者も大変だが、会社勤めしている人や経営者も大変なのだろうと思った。
現在働いている人でもいつクビを切られるかわからないのに、新しい人を採用する余力は残されていないのではないかと思うと、益々憂鬱になった。
早く景気が良くなってほしい。
景気さえ良ければ皆が幸せに生きていけるのではないかと今回ばかりは強く感じた。
一昔前にはバブル景気というすごく景気が良い時代があったらしい。
私は生まれていないのでよくわからないが、一体どんな感じだったのだろう。
生きているうちに一度でいいから経験してみたいものだ。
この出来事から公務員になりたいという気持ちが強くなった。
公務員は景気に左右されにくく、安定している。
あのおじさんを見て、公務員になってしまったほうがこの先の人生、就活をしなくても済むのではないかと思った。
民間企業に就職できたとしても、万が一景気や企業の業績しだいでクビを切られたらまたこの就活を味わらなければならない。
公務員になってしまえばもう二度と就活という苦しみを味わらなくて済む。
そう思った瞬間に勉強をするやる気が出た。
涼しいことも手伝って勉強がはかどった。
苦手な判断推理も1章を終えることができた。
その他の科目もかなりのペースでやり進めることができた。
この時、何時間勉強できただろう。10時間くらい勉強できただろうか。
この頃長時間勉強をし続けたせいか、なんだか頭が痛くなる日が増えてきた。
当然、勉強ははかどらない。