大学既卒元ニートが大手企業に就職した体験談

2011年大卒既卒元ニートが就活し、紆余曲折を経て大企業に就職した話です。

【既卒の就活日記】公務員試験も視野に入れる 2011/8/8-8/14

バイトで移住は難しいことがわかり、今後どうしていくか悩む。

私の地元は田舎なので、都会に移住した方が就活成功の確率が上がるというのに…。

愚痴を言ってもしょうがないので、再びネットで情報収集をする。

なにか民間企業に就職以外の道はないものか。

既卒でも受け入れてくれる方法はないのだろうか。

根気強くネットで情報収集していると、公務員試験の文字が目に入った。

どうやら公務員試験は既卒に優しいらしい。

もし、この事実が真実ならば公務員一択なのだが、本当に既卒でも公平に試験を受けられるのか疑問に感じた。

「どうせ公務員だって職歴や実務経験を求めるだろう。既卒に不利なのは違いない。」

内心そう思っていた。

しかし、もし既卒に優しいということが事実であるならば、公務員を目指すしか道はないとも思っていた。

公務員試験は既卒に優しいということが事実かどうか気になって仕方がない私は、思い切ってハロワの職員に聞いてみた。

既卒は公務員試験に不利なのか」と。

そうしたら職員の人が「公務員試験はテストの点数で決まるものなので関係ありません」と回答してくれた。

これを聞いた瞬間、「もう公務員しかない!」と思った。

早速、公務員試験の概要を調べて参考書を買い揃えた。

「なんて試験範囲が広いのだろう。こんな分厚い参考書を何十冊もやらなきゃいけないのか」と思った。

公務員試験はとにかく範囲が広いのである。

範囲の広さに心が折れかけたが、既卒である自分には公務員しか道は残されていないと思い勉強を始めることにした。

公務員試験の科目の1つに「判断推理」というものがある。

この判断推理が自分を大いに苦しめた。

問題が暗記で解けるものではなく、なんだかパズルのようなものである。

努力よりも地頭がいい人が勝つような問題が出題される。

地頭がいいとは言えない私は大苦戦である。

公務員試験は捨て問を作るのが重要だと聞いたことがあるが判断推理を全問捨てるのはリスクが大きすぎる。

判断推理は3分の1の正解数で、他の科目で取り返すなど作戦を立てる必要がありそうだ。

そういえばお盆である。

私にとってお盆というイベントは憂鬱でしかない。

就活に失敗し、既卒で無職という状態で親戚に会いたくない。

何を言われるのか不安だし、むしろ気を使われるのか。

とにかくこのお盆というイベントが早く終わってほしい。

おかげで、勉強に集中できない。

どうにかして逃げ出す方法しか頭に浮かんでこない。

自分にとっていいことなんて何一つないのだ。